不妊治療をしてもなかなか妊娠に至らず悩んでいる方はたくさんお見えになると思います、
複数回治療をおこなっているのに妊娠できず悩みを抱える方を対象とした、最新の不妊治療についてご紹介させてください。
PRP療法とは、自分の血液中の血小板に含まれる成長因子が持つ修復能力を利用し、人間に本来備わっている「治る力」を高めることでケガや病気の治癒を促す再生医療です。
以前プロ野球選手の大谷翔平選手がPRP治療をしたというニュースが話題になりました、海外では、2000年頃からサッカー選手やメジャーリーガー、プロゴルファーのケガの治療などにPRP療法が使われていました。日本でも、それに数年遅れて、難治性皮膚潰瘍・褥瘡(床ずれ)・やけど・糖尿病疾患による壊疽・歯槽骨・歯肉の再生促進、整形外科分野の特にスポーツなどによる肘やひざの痛み、腱や筋肉の損傷への治療で使われており注目されています。
不妊に対するPRP療法とは?
2019年頃から、不妊症の方に対しても血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入して子宮内膜が厚くなったり、厚さの変化は少なくても、受精卵が着床しやすくなる可能性が高くなると考えられ、実際に着床障害で妊娠できなかった女性が妊娠に至っています。
卵巣内注入は今年に入ってから、多くの病院で実施され始めました。
卵胞数や採卵数の増加および卵子の質の改善が期待されますが内膜と違い卵巣機能から考えると注入後少なくとも2か月から3ヶ月ほどは効果が出るまでに時間がかかると考えられます。
<個人的な雑感>
注入のタイミングなど病院によって様々で今の段階では確立された治療とは言い難い感じですが…今までの卵巣機能の向上って生活習慣の改善とかサプリとか、もちろん鍼灸も卵質の改善には効果的だと思いますが、そんな日々の積み重ね努力の賜物って感じでしたがこのPRP療法がひとすじの光になってくれると良いですね。