帯状疱疹とは、ウイルスに感染して水ぶくれのような発疹が出る症状のことを言います。

子どものころに水疱瘡になったという人は多いでしょう。

帯状疱疹のウイルスもこれと同じで、水疱瘡が完治してもウイルスは体内にいて、神経節に潜んでいます、神経節に潜伏しているウイルスは、再び活動する機会を虎視眈々と狙っています。そして、疲労やストレスで免疫力が落ちた時にここぞとばかりに復活して、神経節から活動を再開させます。

帯状疱疹になると、約75%の人がチクチクっとした痛みを感じます。それから赤い発疹がポツポツと出てきて小さな水ぶくれになり、帯状に広がっていきます。発疹は胸や背中、顔や耳などに現れます。

帯状疱疹になったら皮膚科を受診します。通常、問診と視診病院によっては血液検査で判断します。

最初は抗ウイルス薬が一週間分処方されます。それでも治らなかった場合には塗り薬が処方されます。

水疱がかさぶたになってきれいに無くなるまでは、およそ2週間から1カ月間はかかると思ってください。

帯状疱疹は治ったのに痛みが引かない時は?

帯状疱疹は消えたのに、痛みが続いているというケースが10~25%ほどあります。

これは、ウイルスが神経を傷つけていることが原因の神経痛です。

神経痛は、常に痛かったり時々ひどくなったりと、人によって変わります。ただ、帯状疱疹になった当初のチクチクっとした痛みではなく、ピリピリっとした痛みになります。

服の摩擦だけでも痛かったり、鎮痛薬が効かないということもあります。

鍼灸で出来ること

鍼灸治療はこの痛みを伝える神経に抑制的に働き、痛みの閾値(痛みを感じ取るライン)を上げ痛みを感じにくくする作用や、神経の過剰な興奮を抑え痛みを抑制する作用があります。

患部やその周囲に鍼やお灸で刺激を与え痛みを抑える作用を促します。また、筋緊張を除き、血流を良くすることで損傷した神経の回復を促します。

さらに、帯状疱疹を発症するということ自体、ストレスを感じていたり、疲れて免疫力が低下した状態ですので、局所治療だけでなく全身の治療を行い、自然治癒力を高めることも重要です。

スーパーライザーを使用して、星状神経節照射で回復を促す

病院で行われている治療の一つに星状神経節ブロックがありますが、安全に光を照射することで、この効用を行う目的で開発されたのがスーパーライザーです。
整形外科、婦人科、神経内科、耳鼻科、皮膚科とあらゆる病院で活用されている治療機器を鍼灸と組み合わせることで、治療効果を上げていきます。