緑内障は何らかの原因で視神経が障害され、視野や視力に異常が起きる病気です。

最新の、視覚障害者統計全国調査によれば、日本の「視覚障害」の原因疾患の第 1 位は「緑内障」(28.6%) です。

また、高齢になるほど有病率が高いため 高齢人口の増加により患者数が増加していることが 推定されています。

緑内障のもうひとつの特徴は、初期・中期には、自覚症状が少ないため、罹患している事に気づかない場合が多く、世界の国の中でも、日本の潜在患者数は最多グループにあると報告されて います、以前は眼圧が高いことが原因と考えられていましたが、眼圧が正常範囲であっても緑内障に罹患している患者が多いことが確認され、現在では視神経乳頭の脆弱性が緑内障の原因として考えられています。


しかし眼圧は緑内障進行の最大の危険因子であり、緑内障治療の基本は眼圧を下げることで視野障害の進行を停めるという方法をとります。


鍼灸治療に出来ること

目の血流を増加させること、水質代謝の促進を促進し眼房水の流れを良くすることを目的とします。
当院の鍼灸治療では、眼科での治療と併用しながらの治療が原則です。
緑内障は急速に進み視野欠損につながる物もあるので、必ず眼科で診断をしてもらってから鍼灸治療を行うことをお勧めします。

日常生活での注意点
  • 一度に大量の水分やカフェインの摂取は、一時的に眼圧を上昇させます。
  • アルコールは控えめに(目安は一日一合程度です)
  • タバコは止めましょう(血管を収縮させます)
  • 眼球を押さえ付けることは避けましょう
  • 低血圧(最高血圧で100mmHg未満)の方は、血圧による対策が必要です、低血圧は眼球内への血流が不足し、緑内障の発症や進行し易い傾向があるといわれています。
  • 高血圧も高すぎると末梢血流低下のリスクがあるので注意が必要です。
  • 睡眠不足は緑内障の悪化に大きく関与します。

睡眠時無呼吸症候群の方は緑内障の発症リスクが10倍高くなるとの報告もあります、目の為にもしっかり治療しましょう。